あちこち散歩 写真日記

毎日写真を撮りながら散歩してます。ご近所の散歩に加え、遠出した時の写真日記もたまにあります。風景写真や花(どちらかというと園芸植物でなく野草)の写真が中心です。

タグ:環境

最近、散歩ネタがありません。で、今回は散歩写真日記ではありません。
1年ほど前でしょうか、ソーラー発電と蓄電池のオファーを受けました。業者さんが、屋根や日照の状況、近所へのパネルの反射影響などを調べ、パネルの設置可能面積を調べたのですが、残念ながら、我が家においては設置できる面積が小さく、経済的なメリットは出ないとのことでした。経済効果がプラスでなくても地球環境への貢献はできるのですが、ちょっと赤字額が年金暮らしの我が家にとっては大きすぎるので諦めました。

この度、ガス給湯器が寿命になってきたので、壊れる前に交換した方がいいということになり、ついでにエネファームにすることを勧められたので導入しました。
エネファームは、言葉として聞いたことはあったのですが、一体どのようなものか、今回知ることができたので報告します。
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エネファームは、所謂燃料電池です。ガスから抽出した水素と酸素を反応させて発電・発熱をするものです。
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ガスを燃やすのでなく、ガスを分解して水素だけ抽出します。その水素と酸素の化学反応により発電し、その際に発生する熱によりお湯を沸かすという仕組みです。
発電の副次的に得られる熱を利用してお湯を沸かすことで省エネ効果が得られます。したがって、必要以上のお湯を沸かして発電したのではかえって無駄ですので、発電するのはお湯を沸かしている間だけということになります。発電しながらタンクにお湯をため、タンクが一杯になると発電も止まります。
1日の稼働イメージです。

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基本的な流れとしては、朝から、夜のお風呂を沸かす時間に向けてお湯を貯めつつ発電をしています。ただ、各家庭の電気やお湯の使用状況を機械が学習し、発電パターンを効果的に調整してくれるようです。

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上の写真が発電と消費電力のモニターです。右側の0.15KWがこの瞬間の消費電力、左側の下の稲妻マークの0.15KWが発電量です。その上の電柱マークの0.00KWが外部から使っている電力量。この時は消費電力と発電電力が同じですから、全て自家発電でまかなえているということです。
ずっと見ているのですが、消費電力が減ると即、発電量も減ります。つまり発電電力が消費電力を上回ることはありません。エネファームにおいては発電した電力を売電したり蓄電したりすることはできません。(蓄電したとしても蓄電池の値段をペイできるほどの量はできないのでしょう)。したがって、消費電力以上の発電をしても無意味なのです。システムが、消費電力以上の発電をしない仕組みになっているのか、消費電力以上発電をした分を無駄に捨てているのかはわかりません。
さて、お湯を温めたり発電をする際にガスを燃やすわけではありませんので、燃焼による二酸化炭素は発生しません。しかし、ガスから水素を抽出した後残る気体の中に二酸化炭素がありますから、その分は放出することになります。燃焼による二酸化炭素放出量より少なくはなりますが、全く二酸化炭素を排出しないわけではありません。
また、ガスコンロや床暖房については普通にガスを燃やします(床暖房は、たまにエネファームを使うこともあります)。
以上のことから、節電効果も温暖化ガス排出量削減効果も【ソーラー+蓄電池】の方がエネファームより効果は大きいような気がします。ただ、冒頭に書いた通り、我が家のような小さく立地の悪い家においては、【ソーラー+蓄電池】の初期費用が割高過ぎることになります。
エネファームはどうかと言いますと、経済効果は微妙なところです。このまま何事が無ければトントン。機器の寿命が10年強と考え、それより早く壊れればマイナス、伸びてくれればプラス。また今後、電気・ガス料金が値上がりすればメリットが出てきますが、補助金などにより値下がりすれば節約効果にとってはデメリットとなります。まあ、マイナスになったとしても、【ソーラー+蓄電池】に比べると小幅で済むでしょうから、地球温暖化対策へ貢献することを考えると許容範囲の犠牲と捉えました。
もう一つのメリットは、停電時に自家発電ができることです。停電が発生すると通常の発電時間帯でなくても発電します。(この時、お湯のタンクが満タンだとお湯を捨てて、お湯を沸かしながら発電します)。ただし、ガスが止まっていないことが条件ですので、台風などによる停電は対応できる可能性が高いですが、地震の場合はガスも止まる可能性が高いですから駄目ですね。

以上、エネファームについてでした。

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よかったら見てください。

9月に入りましたが、東京は昨日も今日も猛暑日。
昔から特別に暑い夏や特別に寒い冬があり、「今年の夏は暑いね」とか「今年の冬は寒いね」とか話題になったものです。でも今は「今年の夏は・・」ではななくなりそうです。異常気象が通常の気象になりそうな・・・
さて、この猛暑では散歩もしづらく、だからというわけではありませんが、今回は散歩日記ではありません。
2009年にトーマス・フリードマンが書いた「グリーン革命」という本が出ました。ベストセラーになったかどうかは忘れましたが、そこそこ話題になった本です。
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今も我が家にあるので読み返してもようとも思うのですが、ちょっと時間がかかりそうです。で、うろ覚えではありますが、
―かなり実行には難しいいくつかの対策をすぐに講じなければならない。もし5年遅れた場合にはコストは大幅に増えるが食い止められる。10年遅れればもう食い止めることは不可能である―
というようなことが書いてあったと思います。
2009年以降、世界は対策をしていないわけではないですが内容は不十分であり、今年で16年経ってしまったわけで、もはや温暖化は食い止められないということになります。
もちろんフリードマンの予想が絶対当たっているかどうかはわかりませんが、今の世界の気候変動を目の当たりにすると、既に地球は壊れてしまったという印象を強く持ちます。
しかも、ここにきて世界のリーダーである国の大統領が、温暖化ガス排出の削減策に消極的どころか真っ向から反対しており、そのため、世界的にも温暖化対策への意気込みが後退しています。世界中で異常気象による惨劇が見せつけられているにも関わらずです。
長い地球の歴史を考えたとき、人類がいつまでも地球上に存続することはない可能性が高いですが、だとしてもそれは数千年とか数万年先のことという感覚でした。でももしかしたら数百年か、場合によっては数十年とかで、地球が人類が生きられる環境ではなくなることもあり得るような気がしてきます。気候変動のスピードを考えると世迷言でもないのでは?

グリーン革命が刊行される3年前、アメリカのゴア副大統領の「不都合な真実」という映画が公開されました。やはり温暖化の危機を訴えるものです。
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↑楽天市場のサイトより(https://search.rakuten.co.jp/

ゴア副大統領は、かつて大統領選に出馬し一旦勝利したのですが、子ブッシュの異議申し立てにより再集計した結果落選となりました。もしあの時ゴア氏がアメリカの大統領となっていたら、今の世界は違っていたのでしょうか?

前述の通り、世界が温暖化対策への手を緩める中で、粛々と対策を続けているのは中国のように見えます。技術的ににも既に高いものを持っており、このまま推移すればさらに向上することでしょう。今後温暖化がどのような推移を見せるにせよ、人類が存続していれば再び温暖化対策を徹底しなければならざるを得なくなるでしょう。その時、世界で力を持つのはどこの国になるのか。日本国民の私としては、それが強権国家ではあってほしくはありません。

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